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日本の知的遺産

日本思想史年表


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現代 

1966-1970]  [1971-1975]  [1976-1980]  [1981-1985]  [1986-1990]  [1991〜1995]  [1996〜2000] 

1966年(昭和41年)
日本 サルトル来日、ビートルズ来日、成田市に新国際空港決定、建国記念日審議会の答申
世界 中国「文化大革命」恐怖政治、シリアでクーデター、仏がNATO軍脱退、カンギレム『正常と病理』、フーコー『言葉と物』
作者作品
三宅剛一 人間存在論』(勁草書房)
桂寿一 デカルト哲学とその発展』(東大出版会)
竹内良知 西田幾多朗』(東大出版会)
清水正徳 自己疎外論から「資本論」へ』(戦後思想双書刊行会)
1967年(昭和42年)
日本 紀元節復活、佐藤首相「非核三原則」声明、美濃部東京知事、国産人工衛星第一号失敗、吉田茂没、「赤旗」が中共批判
世界 ギリシャでクーデター、ベトナム戦犯国際裁判、中東六日戦争、中国水爆実験、EC成立、ASEAN発足、欧米でベトナム反戦デモ、デリダ『エクリチュールと差異』
作者作品
山内得立 意味の形而上学』(岩波書店)
梅本克己 唯物史観と現代』(岩波書店)
久野昭 魔術的観念論の研究』(理想社)
鈴木亨 響存的世界』(合同出版)
浜田義文 若きカントの思想形成』(勁草書房)
梅原猛 美と宗教の発見』(筑摩書房)
日本キリスト教団 第二次大戦下における日本キリスト教団の責任についての告白
1968年(昭和43年)
日本 米原子力空母佐世保に入港、政府水俣病を公害病と認める、ちばてつや「あしたのジョー」、川端康成ノーベル文学賞、医学生安田講堂占拠
世界 OPEC設立、ソンミ虐殺事件、キング牧師暗殺、イラクでクーデター、米が北爆停止声明、ソ連がチェコ侵略、ソルジェニツィン『収容所群島』
作者作品
松本正夫 存在の論理学』(岩波書店)
新田義弘 現象学とは何か』(紀伊国屋書店)
田川健三 原始キリスト教史の一断面』(勁草書房)
吉本隆明 共同幻想論
1969年(昭和44年)
日本 東大安田講堂封鎖解除、映画『男はつらいよ』第一作、安保自動延長決定、東名高速道路、自主流通米制度
世界 ニクソン大統領就任、アポロ11号月面着陸、ドゴール辞任、リビアでクーデター(カダフィ)、ホーチミン没、サール『言語行為』
作者作品
藤沢令夫 実在と価値』(筑摩書房)
高橋昭二 カントの弁証論』(創文社)
廣松渉 マルクス主義の地平』(勁草書房)
花崎皋平 マルクスにおける科学と哲学』(盛田書店)
三枝充悳 東洋思想と西洋思想』(春秋社)
三宅剛一 道徳の哲学』(岩波書店)
中村雄二郎 言語・理性・狂気』(晶文社)
三島由紀夫 文化防衛論』(新潮社)
1970年(昭和45年)
日本 大阪万国博覧会、東京地裁が教科書検定を違憲と判決、よど号乗っ取り事件、三島由紀夫自衛隊に乱入・割腹自殺
世界 ニクソン・ドクトリン、カンボジアでクーデター、中国人工衛星打ち上げ、ナセル没、ドゴール没
作者作品
伊藤勝彦 デカルトの人間像』(勁草書房)
神川正彦 歴史における言葉と論理』(勁草書房)
稲垣良典 トマス・アクイナスの研究』(創文社)
湯浅康雄 近代日本における哲学と実存思想』(創文社)
木田元 現象学』(岩波書店)
藤田宏達 原始浄土思想の研究』(岩波書店)
木村敏 自覚の精神病理』(紀伊国屋書店)
1971年(昭和46年)
日本 イタイイタイ病訴訟原告勝訴、沖縄返還協定調印、平塚らいてう没、カップ・ヌードル発売
世界 ウガンダデクーデター(イデ・アミン)、バングラデシュ樹立、ニクソン・ショック(キッシンジャー中国訪問)
作者作品
大森荘蔵 言語・知覚・世界』(岩波書店)
岩崎武雄 倫理学』(有斐閣)
森有正 デカルトとパスカル』(筑摩書房)
荒井献 原始キリスト教とグノーシス主義』(岩波書店)
細谷貞雄 若きヘーゲルの研究』(未来社)
今道友信 同一性の自己塑性』(東大出版会)
吉田夏彦 ことばと実在』(新曜社)
斉藤義一 ドイツ観念論における実践哲学』(創文社)
村上陽一郎 近代西欧科学』(新曜社)
清水正徳 人間疎外論』(紀伊国屋書店)
辻村公一 ハイデッガー論攷』(創文社)
源了圓 徳川合理思想の系譜』(中央公論社)
イザヤ・ペンダサン 日本人とユダヤ人
山口昌男 アフリカの神話的世界』(岩波書店)
1972年(昭和47年)
日本 横井元軍曹帰還、札幌オリンピック、連合赤軍浅間山荘事件、田中角栄『日本列島改造論』、日中国交回復
世界 バングラデシュ独立、ニクソン中国訪問、米北爆再開、岡本公三らテルアビブ空港テロ、ミュンヘン・オリンピックテロ、クリプキ『名指しと必然性』
作者作品
廣松渉 世界共同主観的存立構造』(勁草書房)
清水幾太郎 倫理学ノート』(岩波書店)
上山春平 歴史と価値』(岩波書店)
石原謙 キリスト教の源流』(岩波書店)
石原謙 キリスト教の展開』(岩波書店)
竹内芳郎 言語――その解体と創造』(筑摩書房)
滝浦静雄 想像の現象学』(紀伊国屋書店)
梅原猛 隠された十字架』(新潮社)
茅野良男 初期ハイデッガーの哲学形式』(東大出版会)
田川健三 立ちつくす思想』(勁草書房)
木村敏 人と人との間』(弘文堂選書)
三島由紀夫 日本文学小史』(講談社)
1973年(昭和48年)
日本 円が変動相場制に移行、第一次石油危機(トイレットペーパー騒動)、金大中拉致事件、江崎玲於奈ノーベル物理学賞受賞
世界 ベトナム和平協定調印、米軍ベトナムより撤退、アフガニスタンでクーデター、中国共産党が孔子批判、第四次中東戦争、アーペル『哲学の転換』
作者作品
上田閑照 禅仏教』(筑摩書房)
永井博 生命論の哲学的基礎』(岩波書店)
梅原猛 水底の歌』(新潮社)
木村敏 異常の構造』(講談社)
柴谷篤弘 反科学論』(みすず書房)
1974年(昭和49年)
日本 立花隆「田中角栄研究――その金脈と人脈」、原子力船むつ放射能漏れ事件、長島選手引退
世界 ソ連がソルジェニツィン国外追放、韓国で金芝河に死刑判決、ニクソン辞任、朴大統領狙撃事件
作者作品
井上忠 根拠よりの挑戦』(東大出版会)
桂寿一 近世主体主義の発展と限界』(東大出版会)
山内得立 ロゴスとレンマ』(岩波書店)
野田又夫 西洋近世の思想家たち』(岩波書店)
野田又夫 哲学の三つの伝統』(筑摩書房)
武藤一雄 宗教哲学の新しい可能性』(創文社)
中埜肇 ヘーゲル哲学の根本にあるもの』(以文社)
三宅剛一 芸術論の試み』(岩波書店)
杉原丈夫 時間の論理』(早大出版部)
高崎直道 如来蔵思想の形成』(春秋社)
山口昌男 歴史・祝祭・神話』(中央公論社)
渡辺慧 』(河出書房)
1975年(昭和50年)
日本 暴走族乱闘、中核・核マル内ゲバ乱闘、国鉄スト権スト、山陽新幹線
世界 蒋介石没、ベトナム戦争集結、バングラデシュでクーデター、ソ連の金星9号軟着陸、ファイヤアーベント『方法への挑戦』
作者作品
黒田亘 経験と言語』(東大出版会)
廣松渉 事的世界観への前哨』(勁草書房)
廣松渉 資本論の哲学』(現代評論社)
廣松渉 マルクス主義の地平』(勁草書房)
沢田允茂 認識の風景』(岩波書店)
井筒俊彦 イスラーム思想史』(岩波書店)
八木誠一 仏教とキリスト教の接点』(法蔵館)
市川浩 精神としての身体』(勁草書房)
東専一郎 同時性の問題』(創文社)
浜井修 社会哲学の方法と精神』(以文社)
広川洋一 ヘシオドス研究序説』(未来社)
茅野良男 ドイツ観念論の研究』(創文社)
坂本賢三 機械の現象学』(岩波書店)
中村雄二郎 感性の覚醒』(岩波書店)
山口昌男 文化と両義性』(岩波書店)
池田義昭 ライプニッツの哲学の新解釈』(南総社)
松村克己 根元的論理の研究』(岩波書店)
木村敏 分裂症の現象学』(弘文堂)
矢島羊吉 ニヒリズムの論理』(福村出版)
渡辺二郎 ニヒリズム』(東大出版会)
山口昌男 道化の民俗学』(新潮社)
今村仁司 歴史と認識』(新評社)
1976年(昭和51年)
日本 ロッキード事件、「防衛計画の大綱」防衛費をGNP1%内とする、「およげ!たいやきくん」
世界 周恩来没、カンボジアでポルポト政権成立、インドネシアが東ティモール併合
作者作品
村上陽一朗 近代科学と聖俗革命』(新曜社)
大森荘蔵 物と心』(東大出版会)
坂部恵 仮面の解釈学』(東大出版会)
坂部恵 理性の不安』(勁草書房)
岩崎武雄 真理論』(東大出版会)
滝浦静雄 時間』(岩波書店)
大峰顕 フィヒテ研究』(創文社)
三宅剛一 時間論』(岩波書店)
田川健三 歴史的類比の思想』(勁草書房)
伊藤俊太郎 文明における科学』(勁草書房)
山口昌男 文化と両義性』(岩波書店)
廣松渉 世界の共同主観主義的存在構造』(勁草書房)
1977年(昭和52年)
日本 王選手のホームラン世界記録、映画「宇宙戦艦ヤマト」、日本初の静止衛星「きく2号」打上げ
世界 ブレジネフ最高会議長就任、パキスタンでクーデター、米上院議会が中性子爆弾製造承認、サダトのイスラエル訪問
作者作品
岸田秀 ものぐさ精神分析』(青土社)
山本信 形而上学の可能性』(東大出版会)
西尾幹二 ニーチェ』(中央公論)
小林秀雄 本居宣長』(新潮社)
岩崎武雄 存在論・実践論』(東大出版会)
柏原啓一 ホモ・クワエレンス』(以文社)
黒崎宏 科学と人間』(勁草書房)
山田晶 アウグスチヌスの根本問題』(創文社)
鈴木享 西田幾多朗の世界』(勁草書房)
久野収 歴史的理性批判序説』(岩波書店)
田中英三 ライプニッツ的世界の宗教哲学』(創文社)
稲葉稔 疎外の問題』(創文社)
中田光雄 ベルクソン哲学』(東大出版会)
佐藤正英 隠遁の思想』(東大出版会)
山本誠作 ホワイトヘッドの宗教哲学』(行路社)
中村雄二郎 哲学の現在』(岩波書店)
1978年(昭和53年)
日本 成田空港開港、日中平和友好条約調印、公明党が自衛隊容認、「日米防衛協力のための指針」、キャンディーズ解散
世界 キャンプ・デービッド会談、
作者作品
坂井秀寿 哲学研究』(東大出版会)
滝浦静雄 言語と身体』(岩波書店)
長谷川宏 ことばへの道』(勁草書房)
新田義弘 現象学』(岩波書店)
湯浅慎一 知覚と身体の現象学』(太陽出版)
長尾雅人 中観と唯識』(岩波書店)
井筒俊彦 神秘哲学』(人文書院)
三枝充悳 初期仏教の思想』(東洋哲学研究所)
山田晶 トマス・アクイナスの《エッセ》研究』(創文社)
小林政吉 ブーバー研究』(創文社)
柄谷行人 マルクスその可能性の中心』(講談社)
山口昌男 知の遠近法』(岩波書店)
岸田秀 二番煎じ ものぐさ精神分析』(青土社)
網野善彦 中世東寺と東寺領荘園』(東大出版会)
網野善彦 無縁・公界・楽』(平凡社)
小松和彦 神々の精神史』(伝統と現代社)
1979年(昭和54年)
日本 第二次石油危機、元号法公布、定年男女差別に違法判決、インベーダーゲーム、藤子不二夫「ドラえもん」
世界 ベトナムがポルポト政権解体、イラン革命、中国ベトナム侵攻、エジプト・イスラエル平和条約、ソ連軍アフガニスタンに介入、ヨーナス『責任原理』、ローティ『哲学と自然の鏡』
作者作品
中村雄二郎 共通感覚論』(岩波書店)
村上陽一朗 科学と日常性の文脈』(海鳴社)
田中美知太郎 プラトン』(岩波書店)
水田珠枝 女性解放思想史』(筑摩書房)
廣松渉 もの・こと・ことば』(勁草書房)
森口美都男 「世界」の意味を索めて』(晃洋書房)
坂井秀寿 日本語の文法と論理』(勁草書房)
野崎守英 道―近世日本の思想』(東大出版会)
山田晶 在りて在る者』(創文社)
徳永恂 現代批判の哲学』(東大出版会)
中埜肇 ヘーゲル哲学の基本構造』(以文社)
栗本慎一郎 経済の人類学』(東洋経済新報社)
廣松渉、吉田宏哲 仏教と事的世界観』(朝日出版)
宮田登 神の民俗誌』(岩波書店)
坪井洋文 イモと日本人』(未来社)
村上陽一郎 科学と日常性の文脈』(海鳴社)
広重徹 近代科学再考』(朝日新聞社)
高木仁三郎 科学は変わる――巨大科学への批判』(東洋経済新報社)
1980年(昭和55年)
日本 日本自動車生産台数が世界一、黒沢明『影武者』カンヌ・グランプリ受賞、山口百恵引退
世界 イラン・イラク戦争、金大中に死刑判決、レーガンが大統領選に当選
作者作品
作者 作品
田川健三 イエスという男』(三一書房)
大森荘蔵 「心―身」の問題』(産業図書)
井上忠 哲学の現場』(勁草書房)
加藤尚武 ヘーゲル哲学の形成と原理』(未来社)
藤沢令夫 ギリシャ哲学と現代』(岩波書店)
宇都宮芳明 人間の間と倫理』(以文社)
三宅剛一 経験的現実の哲学』(弘文堂)
井筒俊彦 イスラーム哲学の原像'』(岩波書店)
黒崎宏 ウィトゲンシュタインの生涯と哲学』(勁草書房)
作田啓一 ジャン‐ジャック・ルソー 市民と個人』(人文書院)
山崎庸佑 現象学と歴史の基礎論』(新曜社)
栗本慎一郎 幻想としての経済』(青土社)
網野善彦 日本中世の民衆像』(岩波新書)
梅林宏道 抵抗の科学技術』(技術と人間)
山田浩之 都市の経済分析』(東洋経済新報社)
1981年(昭和56年)
日本 中国残留孤児来日、黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』、ワレサ来日、ローマ法王パウロ二世訪日、マザーテレサ来日
世界 イランが米人質解放、米日本車輸入制限法案、イスラエルがイラク原子炉爆撃、サダト暗殺、ポーランドでワレサ軟禁
作者作品
丸山圭三郎 ソシュールの世界』(岩波書店)
栗本慎一郎 パンツをはいたサル――人間はどういう生物か』(青土社)
藤沢令夫 イデアと世界
湯浅泰夫 和辻哲郎
今道友信 東西の哲学
今村仁司 労働のオントロギー』(勁草書房)
花崎皋平 生きる場の哲学』(岩波新書)
花崎皋平 歴史哲学の地平』(河出書房)
1982年(昭和57年)
日本 ホテル・ニュージャパン大火災、東北新幹線開業、商業捕鯨禁止、中曽根総裁選に圧勝
世界 セントヘレンズ大噴火、フォークランド戦争、イスラエルがレバノンに、イランがイラクに侵攻、ブレジネフ没、マリオン『存在なき神』
作者作品
廣松渉 存在と意味――事的世界観の定礎』(岩波書店)
今村仁司 暴力のオントロギー』(勁草書房)
大森荘蔵 新視覚新論
上田閑照偏 ドイツ神秘主義研究
鶴見俊輔 戦時期日本の精神史
木村敏 時間と自己』(中公新書)
中村元・武田清子監修 近代日本哲学思想家辞典
桜井徳太郎 日本民俗宗教論』(春秋社)
竹田青嗣 <在日>という根拠』(国文社)
碓井益雄 霊魂の博物誌 ― 原始生命の体系』(河出書房)
1983年(昭和58年)
日本 ドラマ「おしん」、大韓航空機ソ連に撃墜、三宅島雄山噴火、田中角栄に懲役4年、日本初の体外受精児
世界 英国で保守党圧勝、米軍がグレナダに侵攻、マニラでアキノ元上院議員暗殺<、リオタール『文の抗争』、ブリュエール『存在と精神』/font>
作者作品
浅田彰 構造と力
岸田秀 幻想を語る』(青土社)
丸山圭三郎 ソシュールを読む』(岩波書店)
今村仁司 批判への意志』(冬樹社)
今村仁司 社会科学批判』(国文社)
中村雄二郎 西田幾多郎
井筒俊彦 意識と本質
梶山雄一 空の思想
木村敏 自分ということ』(レグルス文庫)
中沢新一 チベットのモーツアルト』(せりか書房)
谷川健一 常世論』(平凡社)
里深文彦 現代の自然科学者』(講談社)
1984年(昭和59年)
日本 宮崎駿「風のナウシカ」、中曽根首相靖国参拝、植村直己マッキンリー下山中行方不明、福沢諭吉1万円札
世界 ソ連がアフガンで大規模攻撃、ガンディー首相暗殺、ニカラグアでオルテガ当選、香港返還声明、デビッドソン『真理と解釈』
作者作品
丸山圭三郎 文化のフェティシズム』(勁草書房)
市川浩 <身>の構造』(青土社)
富岡多恵子 藤の衣に麻の衾』(中央公論社)
船山信一 ヘーゲル哲学と西田哲学
鈴木範久 内村鑑三
岸田秀 幻想の未来』(河出書房新社)
波波恵美子 ケガレの構造』(青土社)
吉岡斉 科学者は変わるか』(社会思想社)
田中康夫 感覚の論理学』(朝日出版社)
吉本隆明 マス・イメージ論』(福武書店)
塩野谷祐一 価値理念の構造 ― 効用対権利』(東洋経済新報社)
1985年(昭和60年)
日本 筑波科学万博、男女雇用機会均等法成立、エイズ日本第一号、日航ジャンボ機墜落、阪神タイガース優勝
世界 ゴルバチョフ書記長に就任、イラク軍イランの石油施設を攻撃、レーガン・ゴルバチョフ会談、リクール『時間と物語』
作者作品
江原由美子 女性解放という思想』(勁草書房)
市川浩 現代芸術の地平』(岩波書店)
上野千鶴子 資本制と家事労働』(海鳴社)
金城清子 家族という関係』(岩波書店)
井筒俊彦 意味の深みへ
大岡信 岡倉天心
山本誠作 ホワイトヘッドと西田哲学
今村仁司 排除の構造』(青土社)
中沢新一 雪片曲線論』(青土社)
小松和彦 異人論』(青土社)
赤坂憲雄 異人論序説』(砂子屋書房)
柄谷行人 内省と遡行』(講談社)
1986年(昭和61年)
日本 土井たか子が日本初の女性党首、三原山大噴火、「日本を守る会」の教科書認定、「フライデー」事件
世界 比マルコス大統領亡命、チェルノブイリ原発事故、中国各地で学生の民主化要求デモ
作者作品
永井均 <私>のメタフィジックス
藤田正勝 若きヘーゲル
大橋良介 「切れ」の構造
坂部恵 和辻哲郎
1987年(昭和62年)
日本 国鉄私有化JR発足、岸信介没、俵万智「サラダ記念日」、伊丹十三「マルサの女」
世界 ソ連アフガン撤退声明、台湾で戒厳令解除、慮泰愚が韓国大統領、デリダ『プシケー:他者の発明』
作者作品
長谷正富 象徴と想像力
中村雄二郎 西田哲学の脱構築
丸山圭三郎 生命と過剰』(河出書房)
時子山和彦 産業構造と消費構造 ― 理論と実証』(東洋経済新報社)
1988年(昭和63年)
日本 青函トンネル開業、リクルート事件、東京ドーム落成、藤の木古墳石棺内検察、長崎市長の天皇戦争責任発言
世界 イラク自国のクルド人に毒ガス使用、イラン・イラク戦争停戦、国連のカンボジア決議、ソウル五輪
作者作品
川村永子 キリスト教と西田哲学
木村敏 あいだ
松浪信三郎 中道の思想 ― ちょうどいい加減とは』(河出書房)
1989年(昭和64年、平成元年)
日本 昭和天皇没、美空ひばり没、消費税始まる、吉野ケ里遺跡、参議院選で自民党大敗、与野党逆転
世界 ポーランドの「連帯」が労組認定、天安門事件、エジプトがアラブ連盟に復帰、ベルリンの壁崩壊
作者作品
廣松渉 <近代の超克>論――昭和思想史への一視角
坂部恵 鏡の中の日本語
坂部恵 ペルソナの詩学
源了圓
大峯顕 花月の思想
栗田勇 禅と日本人』(河出書房)
真継伸彦 心の三つの泉 ― シャーマニズム・禅仏教・親鸞浄土教』(河出書房)
中沢新一、夢枕獏、宮崎信也 ブッダの方舟』(河出書房)
1990年(平成2年)
日本 フジモリ大統領来日、社会党マルクス・レーニン主義と決別、秋山さん日本初の宇宙飛行士、新天皇即位、大嘗祭
世界 マクドナルド・モスクワ店、マンデラ釈放、(東西統一)ドイツ連邦共和国誕生、ロシア共和国主権宣言、湾岸戦争、リクール『他者としての自己ー自身』
作者作品
上田閑照編 西田哲学への問い
坂部恵 不在の歌――九鬼周造の世界
鎌田東二 聖トポロジー』(河出書房)
鎌田東二 異界のフォノロジー』(河出書房)
山折哲雄 天皇の宗教的権威とは何か』(河出書房)
加藤尚武 環境倫理学のすすめ


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制作:佐倉 哲