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日本の知的遺産

日本思想史年表


目次]  [上古]  [中世]  [近世]  [近代]  [戦前]  [戦後]  [現代] 
近代 

1851-1860]  [1861-1870]  [1871-1880]  [1881-1890]  [1891-1900

1851年〜1860年
日本 1851:佐久間象山の砲術塾、島津斉彬の精練所、イギリス軍艦那覇に来航、ジョン万次郎帰国
1852:ロシア軍艦下田に来航、大森海岸大砲演習場、島津斉彬の反射炉
1853:ペリー軍艦浦賀に来航、佐久間象山の投獄、プチャーチン長崎へ来航
1854:ペリー来航、日米和親条約、吉田松陰の密航失敗・投獄、日英・日露和親条約
1855:フランス艦隊下田に来航、江戸で大地震・火事、日蘭和親条約、藤田東湖没
1856:海軍伝習所、ハリス来航、吉田松陰の松下村塾、浦上キリシタン検挙、アロー号事件
1857:プチャーチン来航、ハリス登城、日米通商条約交渉開始、福沢諭吉が蘭学塾、銑鉄生産
1858:井伊直弼大老就任、日米通商条約締結、孝明天皇の通商条約批判、安政の大獄始まる
1859:安政の大獄、吉田松陰ら処刑、横浜・長崎・函館開港、米人宣教師来日
1860:咸臨丸渡米、桜田門外の変、ヒュースケン暗殺、函館五稜郭
世界太平天国の乱、プロイセン憲法、セポイの反乱・ムガル帝国滅亡、コント、スペンサー、ダーウィン『種の起原』
年代作者作品・できごと
1851年嘉永4川本幸民 気海観瀾広義日本化学の先駆者による物理書
1852年嘉永5大橋訥庵 闢邪小言攘夷派儒学者の西洋批判
1853年嘉永6勝海舟 海防意見書日本海軍の始まり
1854年安政1    
1855年安政2    
1856年安政3    
1857年安政4村上英俊 仏蘭西詩林日本初のフランス学者
1858年安政5   
1859年安政6大蔵永常 広益国産考農学集大成
1859年安政6大橋訥庵 闢邪小言』が発禁処分 
1860年蔓延1横井小楠 国是三論通商と興業による富国強兵を策提案
 
1861年〜1870年
日本 1861:外国人テロ、日本初の新聞・官板バタビア新聞、小笠原諸島調査
1862:吉田東洋暗殺、坂下門外の変、和宮と家茂の婚礼、生麦事件
1863:英仏軍隊横浜駐屯、松平容保が京都守護職に、新撰組結成、長州が外国船襲撃
1864:将軍家茂上洛、高杉晋作ら奇兵隊、薩英戦争、朝廷クーデター、佐久間象山暗殺
1865:高杉晋作挙兵、坂本龍馬「社中」結成、安政五カ国条約勅許
1866:薩長秘密同盟、第2次長州征伐失敗、慶喜15代将軍に、孝明天皇没、ヘボン「和英語林集成」
1867:明治天皇即位、朝廷の仏事祭式廃止、薩土盟約7箇条、海援隊、慶喜大政奉還上奏、パリ万博参加、ええじゃないか流行、竜馬暗殺、王政復古の大号令
1868:鳥羽・伏見戦争、堺事件、五箇条の誓文、江戸城開城、新政府が神仏分離令、廃仏毀釈、キリシタン弾圧
1869:五稜郭の榎本武揚率いる旧幕府軍降伏、大村益次郎・横井小楠暗殺、版籍奉還、キリシタン弾圧
1870:大教宣布の詔、横浜毎日新聞発行、通商交渉のため清国へ派遣、国交回復のため朝鮮へ派遣、樺太開拓使設置
世界『レ・ミゼラブル』、奴隷解放宣言(米)、ダイナマイト発明、スエズ運河、ミル『功利主義論』、マルクス『資本論』、ブール『思考の法則』
年代作者作品・できごと
1861年文久1長井雅楽 航海遠略策長州藩士による開国・公武調和・富国強兵論
1862年文久2   
1863年文久3   
1864年元治1   
1865年慶応1   
1866年慶応2   
1867年慶応3福沢諭吉 西洋事情米国・ヨーロッパ見聞録
1868年明治1加藤弘之 立憲政体略立憲政体と天賦人権を提唱する政治学者の前期代表作
由利公正福岡孝弟木戸孝允、等 五箇条の誓文 「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ」
1869年明治2中山みき おふでさき天理教教祖による天理教の経典
1870年明治3加藤弘之 真政大意』(谷山楼)立憲政体と天賦人権を提唱する政治学者の前期代表作
 
1871年〜1880年
日本 1871:大教宣布の詔、横浜毎日新聞、清国や朝鮮と国交交渉、樺太開拓使設置、郵便制度、統一貨幣、津田梅留学
1872:新身分制度(皇族・華族・士族・平民)、国民皆学の学制制度、娼妓解放令
1873:国民皆兵の徴兵制度、征韓論論争、地租改正条例
1874:民選議員設立建白書、板垣退助が立志社創立、明六社結成、佐賀の乱
1875:第一回屯田兵、讒謗律公布(言論規制)
1876:日朝修好条規、廃刀令、士族の反乱、札幌農学校開校
1877:東京大学設立、国会開設建白書、西南戦争、大森貝塚発掘
1878:大久保利通暗殺
1879:琉球に廃藩置県を強制、グラント米国前大統領来日
1880:集会条例発布(結社の自由の規制)、国会開設上願書、臼井六朗事件(最後の仇討ち)
世界米大陸横断鉄道、スエズ運河、普仏戦争、米朝交戦、ズールー戦争、ニーチェ『悲劇の誕生』、フレーゲ『概念記法』
年代作者作品・できごと
1871年明治4仮名垣魯文 安愚楽鍋(あぐらなべ)』 
1872年明治5福沢諭吉 学問のすすめ』(著者刊) 
1873年明治6   
1874年明治7福沢諭吉 文明の概略』(著者刊) 
1874年明治7西周 致知啓蒙』(瑞穂屋卯三郎刊) 
1874年明治7加藤弘之 国体新論』(稲田佐兵衛刊) 
1875年明治8津田真道 如是我観 
1876年明治9加藤弘之 自由自治 
1877年明治10田口卯吉 日本開化小史』(著者刊) 
1878年明治11井上圓了 宗教新論』(哲学書院) 
1879年明治12植木枝盛 民権自由論』(船木弥助) 
1880年明治13松村操 近世先哲叢談』(厳々堂) 
 
1881年〜1890年
日本 1881:国会開設確約、自由党結成(板垣退助)、ハワイ王カラカウア来日
1882:立憲改進党(大隈重信)、軍人勅諭、日本銀行条例(中央銀行設立)
1883:岩倉具視没、岸田俊子が「函館娘」演説、鹿鳴館竣工
1884:秩父困民党蜂起、清水次郎長逮捕、華族令、甲申事変(朝鮮)
1885:第一回官約(ハワイ)移民、内閣設置(第一次伊藤内閣)
1886:師範学校令、ノルマントン号事件、東京婦人矯風会発足
1887:「国民之友」創刊、三大事件建白運動、保安条例(結社の自由規制)
1888:枢密院設置、川上音次郎「オッペケペッポー節」
1889:大日本帝国憲法発布、東海道線全線開通
1890:第一回総選挙、教育勅語
世界英エジプト占領、仏がベトナム植民地、アパッチ酋長ジェロニモ逮捕、ディルタイ『精神科学序説』、フレーゲ『算術の基礎』、ニーチェ『ツァラトゥストラ』『道徳の系譜学』
年代作者作品・できごと
1881年明治14植木枝盛 東洋大日本国々憲案 
1881年明治15大隈重信 国会開設意見書 
1882年明治15林包明 社会哲学』(著者刊) 
1882年明治15加藤弘之 人権新説』(谷山楼) 
1883年明治16末松謙澄 ギリシャ古代理学一斑』(著者刊) 
  清野勉 格致哲学諸論』(獄山楼) 
  井上哲次郎 西洋哲学講義』(阪上半七刊) 
  井上哲次郎 倫理新説』(坂井清造等刊) 
  植木枝盛 天賦人権論』(栗田信太郎刊) 
1884年明治17雲英晃輝 因明活眼』(著者刊) 
  西周 論理新説 
  竹越与三郎 近世哲学宗統史 
1885年明治18西村茂樹 心学講義』(丸善) 
1886年明治19中江兆民 理学鉤玄』(集成社) 
  井上圓了 哲学一夕話』(哲学書院) 
1887年明治20井上圓了 仏教活論』(哲学書院) 
  杉浦重剛 日本通鑑』(哲学書院) 
  西村茂樹 日本道徳論』(西村金治刊) 
1888年明治21   
1889年明治22清野勉 帰納法論理学』(哲学書院) 
  三宅雄二郎 哲学涓滴』(文海堂) 
1890年明治23大西祝 良心起源論』(警醒社) 
  元良勇次郎 心理学』(金港堂) 
 
1891年〜1900年
日本 1891:内村鑑三不敬事件、大津事件、大審院長の児島惟謙が司法権の独立を守る
1892:大本教発足、イギリス船ラベンナ事件
1893:千島開拓、真珠養殖(御木本幸吉)
1894:日清戦争、日英通商航海条約、北村透谷自殺
1895:日清講和条約、三国干渉、樋口一葉「たけくらべ」、朝鮮王妃殺害
1896:
1897:
1898:最初の政党内閣
1899:北海道旧土人保護法、フィリピン独立運動の武器輸送船「布引丸」難破、家庭学校
1900:大審院が娼妓の自由廃業を認める、立憲政友会結成(伊藤博文)、女子英学塾開校
世界米のハワイ政権乗取り、イタリアのエチオピア侵略、米のキューバ侵略、第一回シオニスト会議、デュルケム『社会学的方法の基準』、フロイト『夢判断』
年代作者作品・できごと
1891年明治24井上哲次郎 宗教と教育に就いて 
  穂積八束 民法出テ、忠孝滅フ 
1892年明治25三宅雄二郎 我観小景』(政教社) 
  清沢満之 宗教哲学骸骨』(法蔵館) 
1893年明治26大西祝 論理学』(小久江武三郎刊) 
  加藤弘之 強者の権利の競争』(哲学書院) 
  内村鑑三 基督信徒の慰め』(警醒社) 
1894年明治27田村直臣 Japanese Bride 
1895年明治28津田真道 唯物論 
  金子馬治 哲学綱要』(東京専門学校刊) 
  大西祝 西洋哲学史』(東京専門学校刊) 
  内村鑑三 余は如何にして基督信徒となりしか』(警醒社) 
1896年明治29清野勉選述 韓国純理批判解説』(哲学書院) 
  横田国臣 霊魂、法律、政略哲学大意 
1897年明治30松本文三郎 心理学』(敬業者) 
  高山樗牛 日本主義 
1898年明治31井上圓了 破唯物論』(四聖堂) 
1899年明治32高山樗牛 時代管見』(博文館) 
  井上哲次郎 巽軒論文集』(博文館) 
  服部宇之吉 論理学』(金港堂) 
1900年明治33井上哲次郎 日本陽明学派之哲学』(冨山房) 
  桑木厳翼 哲学概論』(東京専門学校出版部) 
  内村鑑三 聖書之研究』創刊 
  島田三郎木下尚江 廃娼之急務 


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制作:佐倉 哲