現代生物科学の推測によると、地球上にいままで生存したことのある生物種の99.9%はすでに絶滅した種であるという。もしそうだとすると、地球という環境は、ほとんどの生物にとって生存するためにはあまり理想的な環境ではないことを意味する。
第一近似でいえば、今まで生存していたすべての生物はもう絶滅してしまっている。・・・現在、地上に生息していると考えられている1000万〜5000万種の生物はこれまで地球に生まれたすべての生物種の0・1%程度に過ぎないのである。進化の普通の道筋は一つの種がうまれ、しばらく生存し、それから絶滅してしまうというものである。科学者たちの評価によれば化石の記録によってわかっている期間を通して、生物種は年に数百種の割合で絶滅してきた。一つの個体が死ぬことを免れないのと同じように、一つの生物種が絶滅することもまたまぬがれないのである。