このページは来訪者のみなさんからの反論、賛同、批評、感想、質問などを載せています。わたしの応答もあります。
00年1月2日
前略
『聖書の間違い』、興味深く拝見いたしました。お詳しいですね。聖書が一語一句神の霊感を受けているとの考えが誤ったものであるという点には心から同意したいと思います。ただ、苦言を呈することが許されるならば、若干不正確な記述も見受けられるようです。将来いつかHPを立ちあげて指摘させていただくことがあるかもしれません。ただ、その間違いの責を全く貴兄に帰してよいものなのかどうかについては態度を決めかねております。学者の間違いに端を発しているように思える項目もあるからです。とりあえず現時点で確認させていただきたいことが幾つかありますので、ご回答いただければ幸いです。
・貴兄が引用しておられるのは主にどの聖書翻訳からですか。もし貴兄のオリジナルの訳であれば、それがヘブライ語・ギリシャ語から直接なされたものなのか、それとも英語版などの海外の翻訳を使用されたのか知りたいです(版名ご指摘ください)。
・ヘブライ語の時制うんぬんという記述がありましたが、貴兄はヘブライ語の研究家としてのキャリアもお持ちなのでしょうか。主にどのような・誰のテキストを参照されていますか。
以上です。お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。
草々
00年1月16日
興味を持っていただいて光栄です。ご質問にお答えします。
(1)「貴兄が引用しておられるのは主にどの聖書翻訳からですか」
「はじめに」でもお断りしておりますように、基本的には日本聖書協会の新共同訳(ただし「主」を「ヤーヴェ」に置き換えている場合もある)を利用しています。そうでない場合はその都度、どの翻訳からの引用かを明記しています。
(2)「ヘブライ語の時制うんぬんという記述がありましたが・・・」
わたしはもちろん聖書学者ではありません。わたしの聖書研究は素人(一般信仰者)の立場のそれであり、基本的には翻訳からの研究です。わたしがとりわけ翻訳聖書からの研究にこだわっていることについては「作者より狸さんへ」を参照して下さい。
ヘブライ語への言及は、原語対訳聖書(たとえば、ミルトス・ヘブライ文化研究所の『ヘブライ語聖書対訳シリーズ』)や原語付き聖書ソフトを利用したものです。(「作者よりK.M.さんへ」を参照して下さい。)
例外として、唯一わたし自身が翻訳を試みたのは、「ヨルダン川の向こう」という表現だけです。詳しくは私訳「ヨルダン川の向こう」をご覧下さい。
ご批判お待ちしています。
おたより、ありがとうございました。