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00年7月26日
佐倉さん。下記の件お願いしたくてE-Mailします。なにぶん現在の更新年月日が1999年3月5日なのでかなりの期間が経過しています。それでひとつヒントを差し上げたいと思いましてこのメールを書いています。ヴァチカンが認めている聖書の間違いとは、和田 誠神父の口からヴァチカン放送(短波で放送)で聞いたのですが、マタイによる福音書の1章1節から始まる イエス・キリストの系図に間違いがあると言っておりました。すなわち、1章17節 こうして、全部合わせると、アブラハムからダビデまで十四代、ダビデからバビロンへの移住まで十四代、バビロンへ移されてからキリストまでが十四代である。 ここで、和田 誠神父は、十四代、十四代、十四代と三回書いてあるが、一番最後の十四代は数えてみると十三代しかないことがわかる と言いました。よって 聖書には科学的間違いがあると。このことは、このHPにリンクしている聖書薮にらみにも指摘してあります。だからポピュラーな間違いだと私は思うのですが誰も指摘しませんので、是非佐倉さんに取り上げて貰ってほしいのです。よろしくお願いします。
マタイによる福音書1章12節からの名前を列挙してみます。十四代が三回ですからアブラハムからイエス・キリストまで42人いなければなりませんが、下記に示すように41人しかおりません。1人足りません。系図の人数はやはり間違いと思われます。では数えてみましょう。
アブラハム(1)イサク(2)ヤコブ(3)ユダ(4) ペレツ(5)ヘツロン(6)アラム(7)アミナダブ(8)ナフション(9)サルモン(10)ボアズ(11)オベド(12)エッサイ(13)ダビデ(14)ソロモン(15)レハブアム(16)アビヤ(17)アサ(18)ヨシャファト(19)ヨラム(20)ウジヤ(21)ヨタム(22)アハズ(23)ヒゼキヤ(24)マナセ(25)アモス(26)ヨシヤ(27)エコンヤ(28)シャルティエル(29)ゼルバベル(30)アビウド(31)エリアキム(32)アゾル(33)サドク(34)アキム(35)エリウド(36)エリアザル(37)マタン(38)ヤコブ(39)ヨセフ(40)イエス・キリスト(41)です。
41人しかいません。よってバビロンへ移されてからキリストまでが十四代である。のは間違いとなります。
00年8月19日
それで、アブラハムからダビデまでの代が全部で十四代、ダビデからバビロン移住までが十四代、バビロン移住からキリストまでが十四代になる。 (マタイ1章17節、新改訳)は間違っていることになります。
十四代、十四代、十四代と三つ続けば、不思議な数の一致のように思われ、まるでイエスの誕生が神によって予定されていたかのごとき印象を与える、とマタイは思ったに違いありません。ご存知のように、福音書は、彼らの教祖イエスがキリスト(救い主)であることを「証明」するために、一生懸命さまざまな無理な解釈を持ち込んでいますが、これもその傾向のひとつとして理解することが出来ると思います。 つまり、イエスがキリストであるという新約聖書における「証拠」は、人工的で不自然だ、ということがわかります。
なお、いただいたお便りは「聖書の間違い」の一部として紹介させていただきました。(「イエスの系図の間違い」)
おたより、ありがとうございました。