このページは来訪者のみなさんからの反論、賛同、批評、感想、質問などを載せています。わたしの応答もあります。
99年12月13日
癒された人物について
癒されたのはバルテマイ(バルティマイ)ともう一人の盲人です。おそらく、 バルテマイはイエスから「行きなさい、あなたの信仰があなたを救いました」と 言われただけで治ったのでしょう。すなわち、そういう強い信仰があったので す。これはマルコが特筆すべき事だったのです。一方マタイは、イエスが自分と 同じように罪人であった二人の盲人の「目に触れられた」ことに驚いたのでしょ う。これはマタイにとって特筆すべき事だったのです。ルカ福音書は「テオフィ ロ様」に宛てられていました。(ルカ 1:3)ですから、イエスの言われた 「行きなさい」という言葉の意味を明瞭にするために「見えるようになれ」と記 したのでしょう。
エリコについて
マルコ 10:46−52とマタイ20:29−34は、イエスが「エリコを出る時」にそ のことが起きたと述べていますが、ルカは「イエスがエリコに近づいて行かれる 時」であったと述べています。これらの記述は二つの別個の事件を伝えている、 という人もいます。この点に関し、ジョーゼフ・P・フリーは次のように述べて います。「しかし、考古学は一見矛盾のように思えるこの点の一層の解明に役立 ってきた。紀元20世紀の始め、ドイツ・オリエント協会のエルンスト・ゼリンに よってエリコの発掘調査が行われた(1907−09年)。その調査の結果、イエスの 時代のエリコは二つの都市から成っていたことが分かった。……古いユダヤ人の エリコは、ローマ時代に建てられたエリコから1マイルほどの所にあった。こう した証拠に照らしてみると、マタイはキリストが立ち去ったユダヤ人の都市のこ とを述べているのに対し、ルカはキリストがまだ到着していなかったローマ人の 都市のことを述べている可能性がある。したがって、キリストは旧都市から新都 市に向かう途中でバルテマイ(バルティマイ)に会い、彼を癒したのである。」 ―「考古学と聖書歴史」、1964年、295ページ。
00年1月16日
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おたより、ありがとうございました。