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言の葉

(19)


真理の確立のためには、しかしながら、親しきをも滅することがむしろよいのであって、それがわれわれの義務であると考えられるであろう。殊にわれわれは哲学者・愛知者なのであるから。けだし、真理も、親しき人々も、ともにわれわれにとって愛すべきものではあるが、真理に対してより多くの尊敬を払うことこそが敬虔な態度なのである。

--- アリストテレス、『ニコマス倫理学』高田三郎訳 ---