佐倉さん、こんにちは。 柿のたねと申します。典型的な日本人です。(つまり無信仰) ただ、多少はキリスト教のことでも知っておくかということでHPを 拝見させていただきました。
ここに書いてある「聖書の間違い」というのは無信仰である私などから見ると ほとんど当たり前の事のようにさえ思えるのですが、やはり現代でも 普通のキリスト教徒というのは聖書をこのように字面だけを追うような 読み方をしているのでしょうか。
世界がどうやってできたとか、歴史的に年代が合わないとか、 昔の人なら、聖書に書いてあるとおり信じたかもしれませんが、 今となってはそれらは楽しいおとぎ話ということでよいのではないでしょうか。 おとぎ話に矛盾があってもかまわないのです。(ひょっとして爆弾発言?) まあ、おそらくこの「聖書の間違い」の意図もその辺にあるのでしょうし。
それはそれとして、キリスト教の信仰の中で私にとってどうしても 理解できないのは、イエスの十字架上の死がどうして世界のすべての 人間の罪を償うことになるのかです。 自分の罪をどうしてあかの他人が償って良しとなるのか、 まして自分が生まれるよっぽど前にすでに償ってあるというのは 何とも無信仰の人間には摩訶不思議な気がするのであります。 それではまた。
やはり現代でも普通のキリスト教徒というのは聖書をこのように字面だけを追うような 読み方をしているのでしょうか。多くの宗教がそうであるように、キリスト教もいろいろあって、かならずしも、聖書の内容が完全に正しいと信じているクリスチャンばかりではありません。キリスト教界内でも、「ファンダメンタリスト」と呼ばれて、批判の対象になったりします。しかしながら、驚くべきほど多くの現代クリスチャンが、聖書を神の言葉として、一切の誤謬を含まない神の真理と信じていることも、また事実です。ジミー・カーター元大統領やロナルド・レーガン元大統領などもそうです。最近では、自称「創造科学者(creation scientists)」なる一群の熱狂的クリスチャン・グループが、米国の諸大学のキャンパスにおいて十字軍さながらの勢いで進化論に攻撃を加えています。彼らの活動やそれに対する反対運動などは、インターネットでも、熱烈に展開されていますから、覗いてみられるとよいでしょう。「ファンダメンタリスト」と呼ばれるクリスチャンがいかに真剣に活動しているかわかるでしょう。
昔の人なら、聖書に書いてあるとおり信じたかもしれませんが、今となってはそれらは楽しいおとぎ話ということでよいのではないでしょうか。まったくそのとおりで、おとぎ話・神話として受け取れば、別に、ウサギやカメが対話したり、クジラの中で三日間人間が生活したりしても、べつに、いいわけで、それを、そのまま歴史的にあった事件だということに執着するから、本当にややこしくなってしまいます。
それはそれとして、キリスト教の信仰の中で私にとってどうしても 理解できないのは、イエスの十字架上の死がどうして世界のすべての 人間の罪を償うことになるのかです。十字架のあがないについては、新しく拙論(「十字架のあがないと日本人」)を発表しましたので、そちらをご覧下さい。