「米国の同時多発テロに対する報復攻撃に反対する市民集会が[9月]24日、東京・代々木公園で開かれた。護憲、平和、消費者団体などでつくる実行委員会主催。約1800人(主催者発表)が参加し[た]。」(asahi.com)そうです。

しかし、かれらの訴えも空しく、すでに米国と英国が軍事的報復攻撃を始めて一週間が経ちました。そして、米英の軍事行動に対して、ビンラディン氏や彼のアルカイダ軍事組織やそれをかくまうタリバン政権は英米に対する聖戦(ジハード)を宣言し、他の一部のイスラム教国家におけるイスラム原理主義者たちも、米英に対するこの聖戦を支持しています。パキスタンの一部のイスラム原理主義者たちは義勇軍として参加する意志を示しているそうです。

わたしは、「護憲、平和、消費者団体などでつくる実行委員会」が、英米の軍事攻撃に対するこのイスラム教原理主義者たちの報復攻撃(聖戦)に反対する「市民集会」をいつ開くのか、首を長くして、待っています。

これらの自称「平和活動家」たちは、本当に、武力行使に反対するだけの純粋な平和主義者なのでしょうか。それとも、「平和」という仮面をかぶった、ある特殊な政治思想(左翼思想、反資本主義、反米主義、等々)をもった政治活動家なのでしょうか。 米国の大使館の前では報復反対を抗議するが、イスラム教のモスクの前では報復反対の抗議を行わない、というのでは、かれらは、平和主義者などではなく、偽善者に他なりません。