その2.現在の星座の名前がやたらと出てくること
恒星は移動していますから、現在の星座の形も何億年も経てば変わります。 当然、何億年も前には、現在私たちが見ている星空とは、まったく違う星 空が見えていたのです。それに、星座というものは、たまたま地球から見 たら星がそう並んでいるように見えるだけで、実際に星がそのように並ん でいるわけではありません。しかし奇妙なことに、現在の星座の名前がバ ンバン出てくるのです。
[『太陽の法』に出てくる星座の名前]
・射手座,白鳥座(年代不明。本文によると,地球人口が7億7千万人を超えたころだそうです)
・オリオン座(2億7000万年前)
・ペガサス座(1億3000万年前)
そんな昔に、こんな星座はありませんでした。星座が作られ始めたのはメ ソポタミア文明(チグリス・ユーフラテス川流域)においてですし、前述 したように、何億年も前では星の配置は今とは違っているのですから。こ れは変です。
その3.地質学との比較
恐竜と人類が同じ時代に住んでいただなんて,よくしらふでいえますねー。 それでは、天文・地学の一般的な学説と、大川隆法(中川隆)説とを対象 比較してみましょう。括弧の中が大川(中川)説です。
ビッグバン 150億年前(400億年前) 太陽ができる 50億年前(100億年前) 地球ができる 46億年前(45億年前。46億年前?) 太陽系のほかの惑星ができたのは 地球とほぼ同じ時(水星70億年前 金星60億年前) 人類誕生 400万年前から200万年前にアウストラロピテクス出現 (4億年前、大川隆法がつくった)・・・うーむ、かろうじて地球が正解なだけか。しかし、太陽が100億年前 にできただなんて。100億年もすれば赤色巨星となって、燃え尽きて白色わ い星となるかしてしまうだなんてこと、星の好きな小学生でも知っている ことです。小学生レベルの知識すらない人だったのか、大川隆法(中川隆) って人は! 駄目だこりゃ!
その4.生物学的に変
「今から約30億年前に、地球に、まず、アメーバやプランクトンのたぐいをつくりはじめました。これが、動物の基本となります」(53ページ)
ああ、はいはい、そうですか。全然違いますね。アメーパーが始原生物だなんて。植物も動物も同じ始原生物から分かれたということがわかってい ないらしいですね。
「26億年ぐらい前から、カビなどの菌類をつくりはじめ、これを植物の祖としました」(54ページ)
冗談ではない!菌類と植物類は違います。ちょっと考えればわかる。光合 成をするかしないかの違いがわからないのでしょうか? これは中学校で 習う理科です。まったくもう。こんな中学生レベルの知識さえないような人に「我を信じ、集い来よ」って言われてもねえ・・・
見やすいように、質問リストを作っておきました。
質問1.旧版の土屋書店版、角川文庫版、幸福の科学出版刊の新版それぞれすべて出版年が違うのに、「ちょうど400億年前にビッグバンが起きた」と書いてあるのはなぜですか?(質問2と3は「・・・XX億年前に地球が誕生しています」に関する質問です)
質問2.なぜ、新版にわざわざ旧版にはない「約」が付いてあいまいな記述になってしまったのでしょうか?
質問3.同じ新版でも、黄色い表紙の本と赤い表紙の本とでは1億年も数字が変わっているのはなぜですか?
質問4.なぜ、現在の星座の名前が出てくるのですか?
質問5.実際に星がその形に並んでいるわけではないのに、なぜ「○○という星座から・・・」という記述があるのですか?
質問6.恐竜と人類が同じ時代にいたというのですか?
質問7.光合成をしない菌類であるカビが、なぜ植物の祖先だといえるのですか?
以上です。お答えをお待ちしております。ただし、メール爆弾等の 嫌がらせ行為はしないでくださいね。