[ヘンテコリンなところ]
その1.やたらと、「約・・・」「・・・くらい」といったような、あいまいな記述が目立つこと
全部あいまいな調子で書けばよかったのに、なまじビッグバンのところだけ「ちょうど400億年前」なんて書くものだから、ほかの部分のあいまいさが露呈してしまったのです。そこで、数字の種類をこんな風に分けてみました。
1.「約」がつく数字 2.「・・・くらい」がつく数字 3.「数千」「数万」など「数」がつく数字 4.「・・・といわれています」がつく数字 5.「ほど」がつく数字 6.「ちょうど」がつく数字 7.何もつかない数字 8.場所によって違う数字 9.わかっていない数字結果は以下のようになりました。ただし、ダブっているものがあります。(例:「今から約400億年の昔であるといわれています」は、「約」がつく数字と「いわれています」がつく数字の各グループ両方に入れてあります)
1.「約」がつく数字
約800億年前 13次元意識霊できる 約650億年前 12次元意識霊できる 約200万体 12次元の星雲の意識がある 約400億年前 3次元宇宙できる 約100億年前 太陽できる 約45億年前 地球できる(注2参照) 約30億年間 金星の生物を植物と動物に分けて進化させる 約30億年前 地球に動物できる 約4億年前 人類誕生 約3億数千万年前 エル・カンターレ系高級人霊が地上に住みはじめる 約1億5000万年前 エル・カンターレの本体が地上に下生し、巨大な光文明を建設する
2.「・・・くらい」がつく数字
1000億年ぐらい前までに 3次元宇宙の創造が意図されていた 420億年位前までに 惑星意識霊の創造「ほぼ」完了する(この「ほぼ」も要チェック!) 55億年ぐらい前(金星ができてから、5億年ほどたったころ)9次元世界がつくられることになる 26億年ぐらい前 地球に植物の祖先できる 1億2000万年前ぐらい前 地獄ができはじめる
3.「数千」「数万」など「数」がつく数字
数千億年の昔から、根本仏はあった 10数億年にわたって、金星で生命の再創造が繰り返される 数億年間、金星の霊たちが霊界にとどまる(金星の地上にはすめなくなるから) パイトロンによる人霊創造は、数億人で打ち止め 約3億数千万年前 エル・カンターレ系高級人霊が地上に住みはじめる
4.「・・・といわれています」がつく数字
約400億年の昔であると「いわれています」 (3次元宇宙できる) 約200万体あると「いわれています」(12次元の星雲意識が)
5.「ほど」がつく数字
5億年ほどたったころ(金星ができてから)金星に9次元世界できる 6億年ほど前 地球惑星大霊たちが地球に高級生命を創造する時期がきたことを悟る 1億2000万年ほど前 地獄できる 1万年ほどの間(9次元霊のマイトレーヤーは)あまり地上に出ていない 1億3000万年ほど前 地球人口はエル・カンターレ系が400億人以上、 他惑星系が30数億人「ほど」
6.「ちょうど」がつく数字
ちょうど400億年前 ビッグバン起こり、3次元空間できる(注1参照)
7.何もつかない数字
200万体 12次元の星雲意識がある 600億年前 11次元の恒星意識霊できる 530億年前 10次元の惑星意識霊創造開始される 70億年前 水星できる 60億年前 金星できる 400億年前 3次元宇宙できる 45億年前 地球誕生(注3参照) 2億7000万年前 オリオン座から10億人の移民がくる 1億2000万年前 地獄できる
8.場所によって違う数字
12次元の星雲意識が 1)約200万体あるといわれています(46ページ) 2)200万体ある(46ページ) 3次元宇宙できる 1)約400億年の昔であるといわれています(45ページ) 2)ちょうど400億年前(47ページ) 3)400億年前(49ページ) 地球誕生 1)約45億年前(48ページ) 2)45億年前(53ページ) 地獄ができる 1)1億2000万年ほど前(59ページ) 2)1億2000万年前(64および65ページ) 3)1億2000万年ぐらい前(地獄ができはじめる)(91ページ)
9.わかっていない数字
宇宙空間に、最初の人霊が誕生したのがいつごろだったのか(不明)
こうやって整理してみると、どれだけいいかげんに(笑)書かれているかがよく分かりますね。さらに、(注1)から(注3)までの内容を、もう一度ここに示しておきましょう。
ビッグバンが起きたのが「ちょうど400億年前」と書かれているのは、新版だけではありません。1987年刊の土屋書店版、1990年刊の角川文庫版にもこの「ちょうど」の文字が入っているのです。どうしてこの部分だけ一年単位で修正するのでしょうか? 特に新版発行にあたっては「数十時間にわたって、徹底的な霊界検証を行い、新しく発見した事実に基づいて、大幅に書き直した」のだから、やはり一年単位で修正したと考えるべきでしょう。ウーム、謎だ。どうしてこの部分だけを・・・?
地球ができたのは一体いつなのでしょうか?
「この400億年前の3次元宇宙空間の出現以来・・・わが太陽系が3次元宇宙空間に出現したのは、約100億年前です。70億年前には水星が、60億年前には金星が、そして、XX億年前に地球が誕生しています」
この文章は、旧版にも新版にもでできます。しかし、XX億年前の部分はすべて違っているのです。
旧版(土屋書店,角川文庫)45億年前 新版(黄色い表紙)約45億年前 新版(赤い表紙)約46億年前いったいどれが本当なのでしょうか? 新版発行にあたっては「数十時間 にわたって、徹底的な霊界検証を行い、新しく発見した事実に基づいて、 大幅に書き直した」というのに、わざわざ「約」をつけるとはいったいど ういうことでしょう? おまけに、新版でも黄表紙と赤表紙では違う。これはどういう事情によるものなのでしょうか?
ビッグバンについて、こんなことが書いてありますね。
「(ビッグバンが起きて)13次元宇宙霊の内部に、人体でたとえるならば、内臓諸器官のような3次元空間がポッカリとできあがってきたのです」 (47ページから48ページ)
それなのに、その前にはこう書いてありました。
「そもそも、私たちが住んでいる地球がその一員であるこの3次元宇宙ができたのは、今から約400億年の昔であるといわれています」(45ページ)
さらに、こんなふうにも書いています。
「400億年前に、3次元宇宙の原始的形態ができ・・・」(49ページ)
今度は、「約」も「ちょうど」もありません。
最初は「約・・・といわれています」と、自信なさそうだったのが2、3ページ進んだら「ちょうど400億年前」と、自信たっぷりに言い放つのはなぜでしょうか? そもそも、「いわれています」って、誰が言っているのかしら?
変なところはまだあります。
「しかし当時、地上には、恐竜などの巨大生物が徘徊し始めていたので、地上になれない移住民たちが生命を奪われる怖れがありました」(58ページ)
恐竜と人類が同じ時代にいただなんて!
最高に変なのはこの部分です。
「13次元宇宙霊は、約650億年前に、12次元の星雲の意識を創造しました。その数は、約200万体あるといわれています。私たちの属する銀河系意識も、この200万体ある星雲の意識体のひとつなのです」(46ページ)
「約200万体あるといわれています」といったそのすぐ次の文で「200万体ある星雲の意識体」と言っている! いったい「約」はどこにいったのでしょうか? 謎ですね。
「約1億5000万年前、エル・カンターレの本体が地上に下生し、巨大な光文明を建設しました」(61ページ)
また「約」ですか。どうやら大川隆法(中川隆)氏は自分自身であるエル・カンターレのやったことも正確には覚えていないようです。実に頼りないですね。少しは田中角栄を見習いなさい!
(下巻に続く)