弟アベルを殺害したカインは、神に呪われて、「地上をさすらう者」となることを宣告される。しかし、事実は神の予言どうりにはならず、カインは「ノドの地」の定住者となり、新しい町の建設者となる。
神の予言
アダムの二人の息子カインとアベルは神に捧げ物をするが、神は弟アベルの捧げ物は顧みられたが、兄の捧げ物は顧みられなかった。怒ったカインは弟アベルを殺してしまう。そこで神はカインを呪って、彼が地上をさすらうものとなることを宣告します。
創世記 4:1-12
ヤーヴェは言われた。「何ということをしたのか、お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでい る。今お前は呪われる者となった。..... お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」
事実
ところが、カインのその後の消息を調べると、彼はさすらい者となるどころか、「ノドの地」の定住者となり、「エノク」という町の建設者となるのです。
創世記 4:16-17つまり、カインに関する神の宣告は実現しなかったのです。
カインはヤーヴェの前を去り、エデンの東、ノドの地に住んだ。カインは妻を知った。彼女は身ごもってエ ノクを産んだ。カインは町を建てる者となったが、その町を息子の名前にちなんでエノクと名付けた。